TOP > オーラルフレイル・嚥下機能評価
オーラルフレイルとは?
オーラルフレイルとは、お口の機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つです。
健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。つまり早めに気づき適切な対応をすることでより健康に近づきます。このオーラルフレイルの始まりは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥等ほんの些細な症状であり、見逃しやすく、気が付きにくい特徴があるため注意が必要です。
嚥下内視鏡検査
- ●嚥下内視鏡検査は,内視鏡を用いて実施する嚥下機能(食べ物の飲み込み、食べ物を口から運んで胃まで運ぶ機能)の検査です。食事中にむせることがよくある、食べるのが遅くなった、食事が飲み込みずらい、肺炎になったことがあるなどの方は嚥下機能が低下している可能性があります。
当院では、嚥下内視鏡を導入し、嚥下機能訓練を行っています。
ご心配の方は、担当医に相談下さい。
口腔内細菌カウンタ
- ●口腔内細菌カウンタは口腔バイオフィルム感染症を検査するための口腔細菌定量検査機器です。口腔バイオフィルム感染症とは、障害者や在宅療養者などの口腔内において、歯や歯周ポケット、義歯などに多量のバイオフィルム、すなわちプラークの付着や舌苔ががみられる状態のことを指します。口腔細菌定量検査とは、口腔バイオフィルム感染症の診断を目的に、口腔細菌定量分析装置で細菌数を測定します。
口腔機能モニター Oramo-bf(オラモ)
- ●咬合力を測定する器械です。咬合力の測定値は摂食嚥下機能や構音機能に関するスクリーニングの指標となります。
375N(ニュートン)以上の咬合力があれば問題なく食品を咀嚼できます。健康長寿医療センターの平野歯科医師らの報告(岩崎ら2022.)によれば健康な男性の平均は581.3N、女性は446.9Nです。
咀嚼(そしゃく)機能検査
- ●検査用のグミを20秒間噛んでもらい、咀嚼機能を数値化し、客観視することができる器械です。
舌圧測定器
- ●舌を上あごに押し当てる力を測定する器械です。摂食嚥下機能や構音機能に関する口腔機能検査のスクリーニングの指標になります。
口腔粘膜湿潤度検査
- ●お口の中のうるおい度を測定する器械です。唾液量が減少しお口の中が乾燥すると、むし歯や歯周病になりやすくなります。
オーラルディアドコキネシス
- ●口唇、舌、軟口蓋の動きを評価し、口腔機能をチェックする方法。「パ」「タ」「カ」をそれぞれ5秒間または10秒間出来るだけ早く繰り返し発音してもらい、口の周りや舌の動きを測定します。