医療法人財団 東京勤労者医療会 代々木病院

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-30-7

  • tel:03-3404-7661(代)
リハビリテーションをご利用の方へ
障害者等施設病棟

神経難病、透析、複合疾患(既往・合併症に骨折・脳梗塞あり等)など障害をお持ちの方が、リハビリテーションに力を入れて退院後の生活にスムーズに移行できるようサポートいたします。透析を受けている方にも、ご利用いただけます。

障害者等施設病棟の入院対象となる主な疾患

重度肢体不自由者(脳卒中後遺症、認知症を除く)身体障害・肢体不自由者下肢1~2級又は日常生活自立度B以下(車椅子レベル以下)
脊髄損傷,神経難病,癌ターミナル、人工呼吸苦、重度の意識障害の方(脳卒中後遺症者を含む)

入院から退院まで










入院初日

① 医師診察
② 病前の生活状況の確認
③ 専門職のスタッフが病棟での生活動作を確認(安全かつ最大限能力を活かす介助量・方法の検討)

 

リハビリテーション開始

① 回診:
定期的に医師が病状の評価を行います

 

② 担当制:
医師の指示のもと各種専門職が詳細な機能評価を行い、リハビリプログラムを立案・実施します

 

③ 病棟訓練:
リハビリ時間以外で現状の能力を活かした訓練を病棟スタッフが実施します

 

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カンファレンスの様子

④ リハビリカンファレンス:初月+適宜
各職種で現状機能の共有、今後の予測立てをします
本人や家族の希望の共有などをチーム内で確認します

 

⑤ プレカンファレンス:
多職種カンファレンスに向けて,リハビリ職内での方針や内容の検討を行う.
透析や神経難病の患者様は入院が長期化し,治療が難航しやすい.
そのため,担当の療法士だけで抱えず,リハビリ職内で共有していく.
また適切な時期に退院を出来るというように働きかけている.

 





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初回面談(今後の方針を相談)
 現状報告(身体状況、リハビリ状況、病棟生活の様子)の説明と生活イメージの共有を図ります
 介護・環境サービス、家屋環境確認を行い本人と家族の希望を確認して今後の目標を決定します

 以下は必要に応じて、その都度対応します

 

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ご家族指導の参考資料例

① 装具検討:
医師、リハビリスタッフで装具検討会を行います
患者様の病態や歩行能力に併せて、必要な下肢装具の検討を行います
また提携先の義肢装具士とともにし、採型や作成に携わります

 

② 退院後の生活先に関する相談:
本人と家族の希望を聞きながら社会的背景を考慮して医療福祉相談員(MSW)を中心に動いていきます

 

③ 家屋評価(原則当院から車で片道30分圏内):
実際のご自宅を訪問し、その場でご本人に動作を行って頂き、
現状の能力で必要な福祉用具(手すり設置、介護用ベッド、動線の安全確保等)の検討
サービス調整をします

 

④ 家族指導:
嚥下指導・移乗・段差、トイレ動作(状況によりオムツ介助方法)などの様々な介助方法の指導、また自主練習の助言、退院後の不安な事の相談や対処方法など、対応しています

 

退




退院調整

① 合同カンファレンス:
ご家族やケアマネージャーを中心とした在宅チームと顔合わせを行い、現在の状況や退院後の生活で予想される生活の流れについて話し合いをします

 

② シームレスな在宅リハビリの流れ:
院内にある通所・訪問リハビリテーションや系列の訪問看護ステーション(渋谷区本町、新宿区戸山、世田谷区経堂)にリハビリスタッフが出向しています
そのため入院中から情報共有を図り、円滑な対応が出来ることが強みです

当院から退院されたケースの紹介

・ケース1
疾患:多系統萎縮症
状態:
日常生活動作全般に全介助.
手指にわずかな動きあり.
コミュニケーションがYes・Noレベル.
目標:
ベッド上での円滑にコミュニケーションをとれるようにする
動画鑑賞などにて余暇時間を過ごせるようにする.
リハビリ内容:
スイッチが押しやすいように手指の関節可動域訓練を行った.
工夫点:コミュニケーション支援ツールを業者とやり取りし導入
結果:ベッドの寝ている位置のズレをツールを使って表出できるようになった

・ケース2
疾患:脳塞栓症 透析
状態:杖歩行見守り
目標:当院の透析の送迎車に乗れるようにする
リハビリ内容:車の乗り降りを想定して階段昇降練習を行った.
工夫点: 送迎担当の運転手と協力して,実際の車を使用し,乗り降りの確認を行った.
結果:当院の透析に継続的に通うことができるようになった.

 

病棟の様子

◆ 居室
  4人部屋×10室  2人部屋×4室
  1人部屋×3室

  ※当院では差額ベッド代を頂いていない為、病状によって適した部屋を用意しております。

 

◆トイレ
  左手すり、右手すりを有したトイレがそれぞれあります
  早期からのトイレ動作の獲得を支援します

◆ 浴室
  ウィラー浴( 写真左 ) は、浴槽を跨ぐ事が難しい方でも肩まで湯船に浸かる事ができます。
  機能の回復に合わせて、一般浴( 写真右 ) に移行する事を目指します

◆ 食堂兼デイルーム
  見守り・介助が必要な患者様を中心に食事をしています。
  TV鑑賞や塗り絵、季節の飾りづくりなどの余暇活動をすることができます。
 作成した飾りは掲示しています。