所長メッセージ

豊四季訪問看護ステーションの強み

　豊四季訪問看護ステーション本部は看護師10名、セラピスト2名の大所帯です。だから、幅広い看護経験の職員が働いています。訪問看護歴10年超のベテランさんや保健師さん、透析・高齢者看護経験者など。カンファレンスでは活発に意見が飛び交い、知識をいかしつつも「利用者にとって」からブレずに方向性を考えます。また、人員が多いので急な訪問の変更や新規相談に対応できることも強みです。
全利用者113名/医療保険67名　小児16名　精神28名　介護保険46名（2024年5月実績）
　利用者の60％は法人外医療機関の指示により訪問看護をおこなっており、地域連携が広い事業所です。最近は特定領域を主とする訪問看護ステーションが増えてきていますが、私たちは赤ちゃんから高齢者、精神障がい・難病・ターミナルまで、疾患や年齢に関わらず地域に必要な看護を届けることをモットーとしています。

職場目標

　「心理的安全性のある職場」を目標にしています。自分と違う意見を受け止め、健全に意見を交わしあえること、それにより質の高い看護ができる訪問看護ステーションでありたいと思います。

訪問看護の良いところ　魅力　印象に残ったエピソード

　95歳の高齢の利用者さんのお看取りです。その方は糖尿病・心不全の終末期で、苦しさのため横になることができず1日中座って過ごし、そのままウトウト眠ります。度々ベッドから落ちたりベッド側に倒れてしまい、昼夜息子さんを大きな声で呼びました。大変だったと思います。それでも息子さんは「このまま家でいいです。だって、病院では目も見えない、耳も聞こえないこの人の生活を看れない。病院だと眠れるようにって薬をつかうし、おきてる間に食べさせるなんてできないでしょ。家なら病院でできない事ができるから。」と笑います。大きな壊疽の処置が終わると、「ジュース飲みます！」「ひよこ（お菓子）ください！」とびっくりするほど大きな声で宣言し、ニコニコしながらおいしそ～に召し上がるのです。私までほっこり笑顔。お亡くなりになる前日まで好きなものを召し上がりました。自分の居場所でありのままに生活したほうが長生きし、その人らしい時間となるのだと思います。やっぱりこれでいいんだと実感しました。
　利用者さんはおうちにいるととても表情がよく、その人に人生を歩んでるなと感じます。色々な困難で生活が成りたたない場面もありますが、看護や関連機関が関わることで安心な生活を取り戻すことができると「よかった」と思います。そして、利用者さん・関わったみんなで「よかったね」を分かち合えるのも大好きです。