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正しい歯磨きのポイント
歯垢(プラーク)は生きた細菌のかたまりで、虫歯・歯周病などの原因となります。
乳白色で歯と同じ色をしており、舌で触るとザラザラとした感触があれば、それは歯垢(プラーク)です。
歯垢(プラーク)は水に溶けにくく粘着性があるため、歯の表面に付着し、うがいでは取り除くことができません。
歯磨きの目的はこの歯垢(プラーク)を取り除いて虫歯や歯周病などにならないようにすることです。
歯磨きの基本
- ●歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間にきちんと当てましょう。
- ●150~200gの軽い力(毛先が広がらない程度)で磨くようにしましょう。
- ●小刻みに(5~10mmを目安に)歯ブラシを動かして、1~2歯ずつ磨きましょう。
- ●歯周病予防・改善に効果的な磨き方は、歯と歯ぐきの境目に45度の角度で歯ブラシをあてます。そして細かく前後に動かしながら磨きましょう。
- ●凸凹歯並びは、でこぼこしている歯1本1本に、歯ブラシを当てます。そして毛先を上下に細かく動かして磨きましょう。
- ●背の低い歯は、歯ブラシをななめ横から当てて、細かく動かしながら磨きましょう。
プラークのとりにくいところ
一般的に次の箇所は歯垢が残りやすいところです。
特に注意して念入りに磨くことが必要です。
- ●歯と歯の間
- ●歯と歯ぐきの境目
- ●奥歯の咬み合わせの面の溝
- ●下あご前歯の裏側
プラーク(歯垢)と歯石のちがい
歯の表面の沈着物を取り除かないでおくと、2~3時間内に厚い糊みたいな粘着性の層が堆積してきますが、これをプラークと言います。
このプラークは洗口やジェット水流の洗浄では取り除くことはできません。
歯石とはこのプラークが石灰化して硬くこびりついたものなのです。文字通り歯に石のようにこびりついたかたまりです。この歯石は歯ブラシを使って自分でとることができなくなります。そこで軟らかいプラークのうちにしっかりと歯ブラシで落とすことが重要になってくるのです。
歯を磨くために気をつけたいこと
磨き残した場所がないように、また、きれいに汚れを落とすために次のポイントに注意しましょう。
- ●歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの間に当てて、歯ぐきを傷めないようにやわらかく磨きます。
- ●歯ブラシは毛先を意識して、小刻みに動かし、1~2本ずつ丁寧に磨きます。1回あたりの目安として約10分~15分磨きましょう。
- ●ブラッシングの順番を決め、いつも決まった場所から1つの歯も残さないように、丁寧に磨きます。
- ●力を入れずに、軽く1カ所当たり20~30回磨きます。
- ●力を入れないでも毛先が歯の面に平均して当たり、歯と歯の間にも毛先が入り込むように磨きます。
- ●1本1本歯ブラシを当てる角度や動かし方などを工夫します。
- ●鏡を見ながら歯ブラシを当てる場所を意識して磨きます。
スケーリング(歯石除去)
スケーリング(歯石除去)
スケーリングは、スケーラーという器具を使用して歯肉より上の歯垢や歯石を落とします。
歯石は歯磨きでは落とすことができないので、歯科医院で機械的に除去します。
主に、超音波と水の力を使って歯石を除去する超音波スケーラーを使用します。