所長メッセージ

事業所があるのはどんな地域ですか？

　大久保は一人暮らしの高齢者が多い地域です。戸山団地がありますので。訪問介護をはじめとして、支援体制が手厚い地域です。でも、認知症が進行すると地方の施設に入所することが珍しくありません。都会の施設は高いですから。長年渋谷で暮らしてきて…本当にそれで良かったのか悩ましいです。認知症の方の意思決定支援の在り方、独居高齢者支援の在り方について地域全体で学ぶ機会をつくっていきたいです。

訪問看護の魅力はどんなところですか？

　利用者さんと関わる時間が長いので、利用者さんと私の人生の物語の一部を共有している感じなんです。利用者さんが亡くなっても、次はその奥さんの訪問とか。10年以上の関わりの方もいます。訪問して「安心した」「ありがとう」と言ってもらえるのはやっぱりうれしいです。

訪問看護をはじめたきっかけは？

　看護部の卒3年目研修場所がほんまち訪問看護ステーションでした。看護師さんたちがいきいきと楽しそうで、所長さんが優しくて。病気を看るとか処置といった部分的な関わりだけでなく、生活全体をケアしていることに感動しました。異動の話があった時は先輩看護師から反対されました。「1人でやるなんて大変だよ」って。でも、チャレンジと思って飛び込んでから早9年です。ちなみにその時の所長さんは定年後、今も一緒に働いています。

どんな職場をめざしている？

　変わらない目標は「地域に欠かせない訪問看護ステーション」であろうということです。生活に密着した看護、地域の人たちにとって頼りになる事業所であり続けたいと思います。それが看護師のやりがいにつながります。

管理者としてチャレンジしていきたいことは？

　自法人には病院や診療所、訪問看護ステーションなどいろいろなフィールドがあるのにそれがいかしきれていないと感じます。もっと病棟や外来と交流し、お互い協力しあう仕組みづくりをしたいです。